茶山ぴなつ’s blog

女子大生が戯言を垂れ流すだけのブログです。お手柔らかに!

留学先での大失恋

2017年3月から7月末までの約4ヶ月間、私はカナダ西岸にあるバンクーバーに留学していました。

 

「学生のうちに海外旅行じゃなくて海外に住んでみたい」「学生のうちに海外で働いてみたい」「学生のうちに今の自分がいる環境を客観的にみてみたい」等。

 

私が留学を決めた理由は「学生」というプレミアムな身分をできる限り駆使して、将来の様々な選択にかかるリスクを減らそうというもの。

 

例えば、この留学を通して「社会に出たら海外駐在はしない」という私の中のルールが一つ出来上りました。留学前は「海外で働くって楽しそうだしかっこいい」なんて思っていたけれど、「私には日本が向いている、日本で働いた方が私は幸せになれる」そう確信したのです。もし、私が留学せず海外駐在を希望し続けていたら、後悔するところだったかもしれません。

 

バンクーバーへの留学は、上記のルールを含め、たくさんの価値観や経験を私に与えました。

 

しかしその反面、この留学によって失ったものも数知れずあります。

 

例えば、留学していた分だけ家族や友達と過ごす時間を失い、同期と一緒に卒業するという権利を失い、必死に貯めたお金だってほとんど使い切りました。

 

そして、極め付けには、当時私が溺愛していた彼氏をも失ったのです。「互いの多忙によるすれ違い」。振られたという方が正しい終わり方でした。

 

彼のことが本当に大好きだったということに加え、周りと比べても比較的ハードだった留学生活の精神的支柱は2週間に一度、彼と電話すること。この失恋は、ハタチになったばかりの当時の私にとっては辛く儚い人生最大の試練でした。

 

「留学なんかしなければ…」とたられば娘になり、せっかくの海外で日本を恋しがる毎日。

 

私のことをよく知る友達に失恋話を聞いて欲しいけれど、生真面目な私にとって留学中に日本語を使いすぎるのは罪悪感となり、かえって逆効果。

 

どうしよう…。

 

そして窮地に追いやられた私。考えに考えた挙句、たどり着いたのは

 

「泣ける洋画を片っ端から見れば、ストレスを発散できる上に英語まで習得できるのでは…!」という考え。

 

今考えると、小っ恥ずかしい偏差値3ほどの策ですが、当時の私にとってこの策は名案かのように思われました。

 

しかも、私のこの作戦に加勢するかのように、「Netflix お試し1ヶ月無料」という広告バナー。

 

私がNetflixのお試し会員になるまでには、5秒もかかりませんでした。

 

泣けそうな映画を漁る→鑑賞→泣く

 

この一連の流れを何回こなしたことでしょう。Netflixを通して何人の死に様や挫折、失恋を見守ったことでしょう。しかし、なんだかシックリくる作品には出会えずじまい。

 

お涙頂戴映画や先の見える映画に飽き飽きしてきた頃、私は当時の自分を変えてくれる1本の映画に出会います。

 

「自分を変える一本」というのは、その人の性格、作品に出会うタイミングなどによって全く異なると思いますが、当時の私の心に響いたのは「THE FAULT IN OUR STARS」。邦題は「きっと星のせいじゃない」。

 

 

末期ガンながらも、薬の効果で深刻な状態を免れているヘイゼル(シャイリーン・ウッドリー)。だが、学校にも通えず、友人もできず、酸素ボンべなしでは生活できない。そんな中、ガン患者の集会で骨肉腫を克服したガス(アンセル・エルゴート)と知り合う。ヘイゼルに惹かれたガスだが、彼女に距離を置かれてしまう。ヘイゼルに振り向いてもらおうと、彼女が敬愛する作家にメールを送って返信をもらうことに成功するガス。それをきっかけに、二人は作家に会おうとオランダへ旅行に出るが……。シネマトゥデイ

 

ガン患者である若者2人を主人公とした作品ということで、この映画が「死」にまつわるストーリーであるという想像は容易につくと思います。

 

ですが、おもしただのお涙頂戴映画ではありません。この作品の特筆すべき点は、「死」という重いテーマを取り扱っているにもかかわらず、最後にはなぜか明るい気持ちで作品を見終えることができるということ。きっとそれは、「死」よりも「生きている2人」を中心として描かれた作品であるから。

 

がっつり恋愛系でもなく、がっつり闘病系でもなく…。そして最後には前を向かせてくれる。まさに当時の私が求めていた類の一本でした。

 

失恋の痛みを紛らわせるために観始めた映画だったのに、最終的には「単純に主人公であるヘイゼルとガスが大好き、私もこんな風に明るく生きよう」と決意する私。エンドロールが終わった後も20分は涙が止まりませんでした。

 

 

エド・シーランがこの作品のために書き下ろしたのは「All Of The Stars」。グッときます。


Ed Sheeran - All Of The Stars [Official Video]

  

 

という一連の2017年青春エモーショナルエピソードを、

というハッシュタグに掘り起こされた年末です。

…。

 

思いも寄らず、2回目の投稿がガッツリ身の上話になってしまいました(笑)

 

 このようにまだまだ未熟な私ではございますが、読者登録などしていただけると幸いです。よろしくお願いいたします。 

 

 ツイッター