母から受けた「地味なイタズラ」を3つでいいから聞いてほしい
こんにちは。
ブログを開始して、はや一週間が経過いたしました。茶山ぴなつです。
「自分の文章をほめてもらえることなんて、ないだろう。」
そのように思っていた人生だったのですが、ブログに関しての感想を多々いただき、心の底から恐縮しております…。でも、本当に本当に本当に嬉しい…!
さてさて。
今回はタイトルの通り、我が母であり、我が人生最大の強敵であるミドリ(仮名)の話をさせていただきたいと思います。
わざわざ実母のことを「強敵」 と説明したのには訳があります。
というのも、私の知っている限り「地味なイタズラをする」という能力に、彼女ほど長けている人間はそうそうおらず、生まれてから20年、彼女のイタズラに翻弄され続けてきたからです。
いったい私が、ミドリからどんなイタズラを受けてきたのか。
今日は「思い出に残る強烈エピソード」を3つだけ聞いていただきたい。あっ、そうです、御察しの通り愚痴なのですが、とにかく聞いてください…!
ミドリなりのエール〜大学受験編〜
あれは、大学受験に向かって必死に勉強していた高3の夏のことでした。
毎日のように塾で自習してから帰宅し、学校で勉強するため朝も早くに家を出る私には、ほとんど母と会話する時間はありませんでした。
そんな中、母は「会話をしなくても娘を応援できる方法」を思いつき、実行します。娘思いの素晴らしい母親ですね。100点満点をあげたいです。
ですが、ミドリの考えた応援の方法は、常人の価値観からは大きく逸脱するものだったのです…
いつものように塾の自習室で、電子辞書を開いた時に事件は起こりました。
「ぎゃぁああjfジfa@nぬじjボイほーーーーー!!!」
黙々と勉強をする受験生で溢れかえった自習室で、奇声を発する女こと私。
周りからすると、「あぁ、受験のストレスでとうとう気が狂ったんだな」 と思われていたと思います。ですが、違います。私の電子辞書の画面に、信じられない写真が貼り付けられてあったのです。
江頭2:50さんのような鋭い目つき。寂しい雰囲気が漂う頭部。「歩くメラニン色素」との異名を持つ黒い肌。
…
……父です。
一瞬その肌の黒さから「チョコボールの証明写真かな?」と思ったのですが、よく見ると我が父の証明写真でした。
不意打ちにもほどがありませんか?
静まり返った自習室で、真剣な目つきでこちらを見つめるチョコボール。
チョコボールと目があったことはあります?私はあります。
果たして、このシチュエーションで笑いを堪えられる人はいるのでしょうか?
この一件がトラウマとなり、未だに電子辞書を開くときの警戒心は人並みレベルではありません。開けるのに20秒くらいかかります。罪な母親です。
伝説のランドセル事件
そして、ミドリの被害に遭うのは私だけではありません。4歳下の弟も、被害を被るもののうちの一人です。
あれはまだ私も弟も、小学生だった頃。
その当時、母ミドリの口癖は「パジャマを脱いだら畳め」でした。
簡単なことなんですけど、めんどくさいんですよね。小学生だった弟も「めんどくさ〜い」と、どうしてもこの一連の作業ができず。パジャマは脱ぎ捨てた形のまま床に残し、ランドセルを背負って学校に行くことがしばしば。
こんな風に弟の愚行が続いたとき、ついにミドリの堪忍袋の緒が静かに「プチッと」切れました。
そして事件が起こります。
私がその事件を知ったのは、ある日の夕方。学校から帰ってくるなり、弟の顔を見て驚きました。驚くほど顔を真っ赤に染めているのです。
そして私の顔を見るなり
「おねえちゃん…聞いて…。今日な、朝な、学校でランドセル開けたらな、教科書もノートも一冊もなかってん…。」
それを聞いて驚いた私は、いじめを心配したのですが違いました。弟は続けます。
「代わりに、やばいもの入っててん…。俺、朝学校で恥ずかしすぎて死にそうやったわあああああん!!!!」
叫ぶ弟。
いや、意味がわからん。意味がわからんので、弟のランドセルの中身を確認して見ると…
いや、これ私のパンツですやん。
ランドセルの中には、ぎっしりと女児パンツ(私のパンツ)が詰められていました。お気に入りのキティちゃんも、プリキュアも全部!ぜーんぶ!
そうです。ミドリの仕業です。母親が、夜な夜な息子の部屋に侵入し、勉強道具を全て抜き去り、私のパンツを詰めたのです。
朝、なにも知らず学校でランドセルを開けた弟。
開けた時に、一つ私のパンツが床に落ちたのだとか。
すぐに拾い上げたものの…
「ダイちゃん何もゆうてこんかったけど、絶対あいつ見てたわあああああ!」
かわいそうなことに、今にも泣きそうな弟。
小学生男児にこれほど、恥と激烈ダメージを与えられるイタズラって他にあります?
私の家から小学校までは徒歩20分の道のりなのですが、彼は勉強道具ではなく、女児パンツを背負って往復したというわけでございます…。
「当たり前のことができない奴に、勉強する資格はない」という母ミドリからのメッセージだったのでしょう。
いや、弟を教育するのはいいのですが私のパンツを使われると、弟の友達に対してなんだか気まずい感情が湧いてくるので、是非やめてもらいたいですね。罪な母親です。
(※言わずもがな、良い子は真似しないでね)
お母さんの手作り弁当
そして、最後にこの話を…。これだけ聞いてください…!
実はミドリは料理だけは得意で、高校を卒業するまでお弁当もほぼ毎日作ってくれました。
なぜ「ほぼ」と言ったかというと、彼女は怒るとお弁当を作らないのです。
「私を怒らせた奴に食わす飯はない」のです。
そして高校2年生のある日のこと。些細なことでミドリと大喧嘩をしてしまって「明日、お弁当はないだろうなあ…」なんて考えながら布団に入りました。
しかし、朝起きてみると、いつもの場所にお弁当が包まれて置かれていたのです…!話しかけても無視されるけれど、お弁当はあったのです…!
「……!母ミドリよ…!あなたもやっと大人になったのね…!ありがとう……!」
なんて思いながら迎えたランチタイム。
料理が上手だから、お弁当を開けるのは本当に楽しみなんですよね。
ちなみに私のお弁当箱は2段弁当で、ご飯とおかずの段に分かれているタイプ。
(※写真はイメージです)
初めに上の段、つまりご飯の入っている段から、ふたを開けてみました。
すると、ご飯にふりかけがかかっておらず「白ご飯」そのものなのです。いつもは、ふりかけをふってくれているので、
「お?ふりかけ、忘れたのかな?」
なんて思いましたね。まあ、そんな日もあるでしょう。
そして開いたおかず段。
驚きましたねえ。
「おかず段」で繰り広げられていた光景に私は目を疑いました。
何があったと思います?
(※写真はイメージです)
ミ・ニ・ト・マ・ト
そこに広がるのは、見たこともないほどの存在感を醸し出すミニトマトの大群でした。
それ以上も、それ以下もありません。お弁当の下の段に敷き詰められているのは、ただただ赤々と輝く「ミニトマト」です。
ミドリは大人になどなっておりませんでした。奴に油断した私もまだまだ未熟だった…!くそう…!
ミニトマトは全然嫌いじゃないんですけど…、嫌いじゃないんですけど…、ミニトマトって、お弁当の脇役的存在ですよね…?あ、主役とっちゃいます?そうきます?
何が憎いかって、母ミドリは私のことをよくわかっているからこそ、この嫌がらせに出たのです。
というのも、私は「食べ物を残せない」タイプの人間。なんだかもったいないというか…かわいそうというか…。食べ物サイドに立つと、「ゴミ箱に捨てられるのも、お前の中に入るのも同じだよ」と言われそうですが、なんだかね。私平熱36度くらいあるし、最後の瞬間くらいは温かい方がいいかなって。(意味不明)
まあ、とりあえず、苦しい思いして食べましたね。
白ご飯と大量のミニトマト。
悔し涙を流しながらの完食です。相変わらず罪な母親です。
…
いかがだったでしょうか?
ええ、そうですよね。私の母、頭おかしいですよね。
先日ツイートしたのですが、
高1の時「最近彼氏の考えてることよくわからないの…」って母に相談したら、「今更か。私にはお前を選んだ時点で何考えてるかわからんかった」と言われ変に納得した寒い冬の夜を思い出しました。おやすみなさい。
— 茶山ぴなつ (@pinatsu_cha) 2017年12月28日
恋に悩むかわいい愛娘に、こんな厳しい言葉まで浴びせてきます。
本当にいつになったら、大人になるのでしょう。
でも…ちょっとだけ、ちょっとだけなのですが、「こんな母親になりたい」と思っている自分がいるのも事実なので、自分で自分の将来が怖い今日この頃です。
こんなわけのわからない女の、わけのわからない母親の話を最後まで読んでいただいてありがとうございますぅ…。そして、2018年もよろしくお願いいたします…!